宇多田ヒカルのコンサートに行ってきた(ねたばれちゅうい)
まさか登場した瞬間に泣いてしまうとは思わなかった。
もう存在だけで心のVUメーターが振り切れた。
音楽、声、空気の振動が極上に美しかった。
心の底から同じ時代に地球に生まれて良かったーと思った。
11月7日の夜に感じたことを言葉で残しておきます。
宇多田は孤独と愛をたくさん歌っていて、私はひとりで聴いてきた。
孤の人間たちが一堂に会しても孤のままで心地良かったです。
「おかえり」の返事は「ただいま」。
MCのときの普通の口調もまたいい。
観客の拍手や声援をうれしそうにかみしめていました。
それを見て私もうれしかったです。
宇多田の肉体がとても美しかった。
腕から背中の筋肉のつき方、骨格、皮膚のつや。
息遣いまで肉眼で見えてしまった。
性別を越えて生き物としてめちゃくちゃかっこよかった。
そういえば男目線の歌詞もあるね。
ライブならではの演出がたくさんあった。
自分の曲でマッシュアップ。
日本語ラップは歌詞がおもしろかったのでリリースしてほしい。
シンセいじる姿を見たのは『Prisoner of Love』のMV以来だった。
小芝居におどろき。
照明が見たことないくらい美しかった。
水彩画のような。海や夕焼けや花など、自然界の色を表現していた。
海外のライティングチームみたいです(宇多田が英語で挨拶していたので)。
どの曲も良かったんだけど、
やっぱり『First Love』のイントロのピアノが流れたとき、
会場全体もほろっと柔らかくなりました。
なんていい曲なんだろう。って100万回くらい思う。
泣いてる人いっぱいいたみたい。私も泣いてたから気づかなかった。
多分、どこかの知らない宇宙人も昨日の時間と空間を体験したら「いいな」って思うだろうな。
『Automatic』のとき宇多田は15歳。私は13歳。
あれから20年間。
宇多田が音楽と人前に出ることを続けてくれて本当に良かった。
リスナーとして幸せ。
宇多田ヒカル 『Forevermore』(Short Version)