至上の印象派展 ビュールレ・コレクション@国立新美術館
素晴らしかった…。
全体的に優しかった。(印象派だから、だけではない。後述。)
モネ、セザンヌ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャンなどなど、日本人が好むラインナップばかり。
それぞれの名を冠した美術展に行ったことがあるけれど、今回のは全て初めて見る作品でした。
ピカソを初めて見ました!作品の中で二面性を使い分けていて、自己プロデュース能力に長けているのだろうなと想像しました。
愛してやまないゴッホのパネルを買って帰りましたよ。うれぴい。
<花咲くマロニエの枝>
『ビュールレ・コレクション』って何?
どういうこと?という状態で行きました。
展示内でも紹介がありましたが、全てビュールレという名の実業家が収集した絵画だそうです。
私は思いました…
「え…こんなすごい美術品の数々を個人で所有することができるのか(ガーン)?!」
美術を保有する資産家はたくさんいると思うのですが、
このラインナップはすごかった…
(これでも一部でしょう)
ビュールレは20歳の時に自分の好きな絵画と共に暮らすことを夢見て、それが実際に叶ったのは40歳を過ぎたころでした。
夢を忘れずにいたこと、それが叶えられるような人生の選択をしたこと、そして人々に喜びを広めたこと。
もう黙るしかありませんでした。
ビュールレ氏、素晴らしい芸術を見せてくれてありがとう。
こういう類の展示は3つのポイントで楽しめると思います。
①芸術家が作品を生み出す
→言わずもがな素晴らしい。
②ビュールレが美術市場の中から作品を選んで所有する
→はっきりとした個人の視点が入るので自ずとオリジナリティが生まれる。素晴らしい。
③展示のためにコレクションの中から見出して並べる
→キュレーター。また新たな視点が入り、ストーリーが生まれる。素晴らしい。
多くの美術展では②がなかったり、美術館や企業であることも。
1つ1つの芸術と対峙する時間は私にとってはファンタジーです。
展示を見終わって頭の中で一連を俯瞰して思い返すと、また大きな印象を味わえますよね。
今回はビュールレという一人の人物の人柄・個性をふんわりと感じ、冒頭の“優しい”という言葉にたどり着きました。
5月7日までなので、ぜひ見に行ってみてくださいね^^!
(すごく良かったのにお客さんの入りがそこそこだったんだよなぁ。
ゆっくり見られるのはいいんだけど)